Dolcissima Mia Vita

A Thing of Beauty is a Joy Forever

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

たけのこと春キャベツとアンチョビのスパゲッティ

もうすぐ満開になる庭のジャスミンを一枝切って食卓に飾りました たいそういいにおいです 今週のパスタは たけのこと春キャベツとアンチョビのスパゲッティ 春のフレッシュな素材を組み合わせてシンプルに

けやき通りの新緑

母が逝ってきのうで十年 横浜生まれで 大戦中空襲で家を焼かれ 鎌倉に疎開した人でした アメリカのこと憎くないの と生前尋ねたことがあります 憎くない という答えに引いてしまった記憶 なぜ憎まないのだろう ふしぎです 自分が同じ立場ならば憎んでいたに…

精神と魂

"L'esprit se meut, l'âme s'émeut ; l'esprit raisonne, l'âme résonne ." François Cheng - Cinq meditations sur la mort autrement dit sur la vie. 精神は動く 魂は感動する 精神は考える 魂は鳴りひびく と試しに訳してみました 語呂合わせのようなこ…

ヒューケラとモッコウバラの咲く庭

ひと雨ごとに文字通りもりあがるようにして緑が増えてゆくうちの庭です 手前の赤はヒューケラ Heuchera 和名はツボサンゴ 穗になって咲くすがたが愛らしい 奥の黄色はモッコウバラ ことしはいつもより開花が遅かった これからジャスミン クレマチス 薔薇も咲…

椎の木

立ち寄らん蔭かげと頼みし椎しひが本もとむなしき床になりにけるかな 源氏物語を読んでいたらこんな歌がありました 「椎本」の巻の名前の由来にもなった 薫が八の宮の死を悼んで詠んだ歌です これを読んで思い出したのは芭蕉の幻住庵記の最後に記された句 先…

小泉文夫『音楽の根源にあるもの』を読む

「私たちが音楽的と考えていることが、ほんとうは人間の不幸の始まりかもしれない」 北極圏の鯨を逐うエスキモーとカリブーという馴鹿を逐うエスキモーの音楽の違いに関して 前者はリズムよく声をそろえるが 後者はリズム感に乏しいバラバラの歌 そこから著…

ラディッシュとあさりのペペロンチーノスパゲッティ

あざやかな赤のラディッシュが入荷 カフェのランチ 今週のパスタは ラディッシュとあさりのペペロンチーノスパゲッティ です ラディッシュをこんなふうに使うのははじめてかも 試食したらおいしかったのでした

鳥ならば飛び立ちなまし世のなかのはなしの接ぎ穂見いだしかねて

いい天気の一日 午後から中学の末娘の担任の先生の家庭訪問でした 28歳の先生は別世界の人みたいで話がかみあわず 言おうとしていたこともいい忘れてしまいました ひとと話をするのが苦手です だれとも話をせずに生きていければいいのにな

うつくしきことしか言はぬ人びとに倦みたる果ての若楓かな

選挙に立候補した人はきれいなことしか言わないな などと考えはじめると投票する気がなくなってしまうのですが なんだかなと思いながらも行ってきましたよ 近くの公園の若楓の緑が目にしみました 天皇への親近感をもつ人が76%という報道 ずいぶん高いんだな…

日一日日暮れのおそくなる庭の茉莉花の芽のあかくいろづく

いつもの年にくらべてことしはジャスミンの芽の数がずいぶん多く見えます 花の色は白なのですが 芽はこの通りあざやかな赤 開花するとえもいわれぬ芳香に庭が香ります あと数日で花開くでしょうか ジャスミンの花が咲くと初夏です たのしみ

まちがえてつくってしまったお弁当

いらないといわれていたのにまちがえてつくってしまった弁当をお昼にいただきました 減農薬玄米を前の晩に精米して朝炊いたものに無添加ふりかけ 中には海苔がはさまっています ウィンナー きぬさや ファルファッレのミートソース 秋川牧園の卵の卵焼き ミニ…

ハイドンの合唱のための世俗カノン

ミクローシュ・サボー Miklós Szabó 指揮のジュール女声合唱団 Gyór Girls' Choir の演奏で ハイドンの世俗カノン集を聴いています ハイドンのポリフォニーの腕前がよくわかる 対位法の充実したカノン集です どれも数分の短い曲なのにどれひとつとして同じも…

パプリカと焼豚とミックスビーンズのスパゲッティ

カフェのランチの今週のパスタです 国産のパプリカ 無添加の焼豚 ミックスビーンズ(ひよこ豆 大豆 黒豆 えんどう)をさっぱりしたオイルソースで仕立てました パプリカと焼豚とミックスビーンズのスパゲッティ きのうはお店をはじめて21周年の記念日でした …

題詠百首2019

facebook のイベント「題詠100首」に参加して百首詠みました 主宰の五十嵐様 ありがとうございました 2019-001:我 我もまた島とならんや善悪の彼岸に寄する波のまにまに 2019-002:歓 ぬばたまの夜のふけゆけば合歓の葉のまなこをとぢてねむる吾妹子 2019-003…

木下利玄の歌

心行きて指尖(ゆびさき)となりなでてゐる女のまろくしろきたたむき 子の生れ子の死に行きし夏すぎて世は秋となり物の音すむ 木下利玄の歌は響きが良い はじめの歌 心が指さきを通って女の腕に触れている 指ではなく心がなでている 指さきから心がしみでてい…

笹まくら

菅原や伏見の里のささ枕ゆめもいくよの人目よくらむ(順徳院、続後撰730) 住の江の岸による波よるさへや夢の通ひ路人めよくらむ(藤原敏行、古今) これもまたかりそめぶしのさゝ枕一夜の夢の契りばかりに(藤原俊成女) 順徳院の歌のもとになったのは藤原…