Dolcissima Mia Vita

A Thing of Beauty is a Joy Forever

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「ワーニャ伯父さん!」を見て

近くの公民館でチェーホフの劇「ワーニャ伯父さん!」を見てきました。 YOU-PROJECT というグループによる上演、演出は松浦友という方です。 タイトルにある「!」は原文のままです。原作を大幅にアレンジしたものという意味をこめて、このマークなのでしょ…

彩瀬まる『森があふれる』を読んで

彩瀬まる『森があふれる』を読みながら思い出したのは川端康成の小説『美しさと哀しみと』でした。 中年の作家が十代の少女に恋をして、妊娠させて堕胎させて見捨ててその人生を狂わせ、その体験を小説に書き、その浄書を妻にさせる。少女も妻も、作家に反抗…

シュトラウスの家庭交響曲について

私個人のリヒャルト・シュトラウスのベストテンでは長年にわたってつねに上位の曲のひとつが「家庭交響曲」Sinfonia Domestica です。 ツァラトゥストラや英雄の生涯は、なんだか聞き飽きたなと思ってしまうのに、この曲はけっしてそんなことがない。 巨大な…