Dolcissima Mia Vita

A Thing of Beauty is a Joy Forever

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』感想

※この文章にはネタバレがふくまれます。読みたくない人は読まないでください。 カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』6年ぶりの再読です。前回同様今回も、さいごまで物語にはいりこめないままでした。 このようなSF的な設定がどうも苦手で、クローン人間…

サヤエンドウとアミエビのスパゲッティ

暦では小満 昨夜の雨もあがり きもちのよいてんきです カフェのランチ 今週のパスタは サヤエンドウとアミエビのスパゲッティ です みずみずしいサヤエンドウを歯ごたえが残る程度にさっと湯がいてアミエビとあわせました

塚本邦雄の歌

天使キャラメル広告塔に昼死せる天使がむらさきのうす笑ひ (『日本人霊歌』) 1958年に上梓された歌集のなかの歌 その3年前には森永製菓の関連企業の森永乳業が粉ミルクに混入した砒素による中毒事件で多くの犠牲者を出している そういう時代背景に即して読む…

ツナとキャベツのカレー風味スパゲッティ

カフェのランチ 今週のパスタは キャベツとツナのカレー風味スパゲッティです 減農薬栽培のやわらかい春キャベツとツナをあわせて 有機栽培のスパイスを使ったカレーパウダーでスパイシーに仕上げました

スピノザの人間観

Humanity cannot be the final end of Nature, because she is infinite, and must make use of us, as with all other things, as an instrument.— Spinoza, Baruch (1661) Short Treatise on God, Man and his Well-being 人間が自然の究極の目的であるは…

ボードレール「夕べの諧調」

Voici venir les temps où vibrant sur sa tigeChaque fleur s'évapore ainsi qu'un encensoir;Les sons et les parfums tournent dans l'air du soir;Valse mélancolique et langoureux vertige! 時は来て 茎にふるえつつ 花々は香炉のように蒸発する 音と…

壬生菜とエビのペペロンチーノスパゲッティ

さわやかな快晴の枚方・香里ケ丘 店の庭ではバラが咲き始めました 今週のパスタは 壬生菜とエビのペペロンチーノスパゲッティです みずみずしい京野菜の壬生菜とパプアニューギニア海産のフェアトレードのエビを合せてペペロンチーノに仕立てました 庭の花を…

映画「その名にちなんで」

どこの映画館も最大公約数の似たような映画ばかりで見たいと思う映画はほとんどなく レンタル屋さんも遠くてあまり利用せず そんなわけで映画をあまり見ない私ですが この映画はどうしても見たくて ネットでDVDを買って見たのでしした その理由はジュンパ・…

はじめての薔薇

今季初めての薔薇は「スノーグース」でした ほのかな香りはあるのですがとなりのジャスミンの高い香りに負けてしまっています 真っ白の花のすがたがきれい はじめての薔薇咲きそむるこのあした春のなごりの風光りつつ

700年の音楽史をCD1枚に

Jeremy Denk という米国のピアニストによるCDを聴いています タイトルは "c.1300-c.2000" 過去700年の音楽をCD1枚で回顧しようという こういう企画は大好きです 我々が普段聴きなれているのがどんなに狭い範囲の時代かよくわかる ギヨーム・ド・マショーやジ…

新田次郎『アラスカ物語』を読む

新田次郎著『アラスカ物語』読了しました。 最も心に残ったのはフランク安田がエスキモーを引き連れて移住した先で、インディアンの酋長と会見する場面、もともと敵対関係にあったインディアンの領分を侵す一触即発のところで、フランクが片言のインディアン…