Jeremy Denk という米国のピアニストによるCDを聴いています
タイトルは "c.1300-c.2000"
過去700年の音楽をCD1枚で回顧しようという
こういう企画は大好きです
我々が普段聴きなれているのがどんなに狭い範囲の時代かよくわかる
ギヨーム・ド・マショーやジル・バンショワらの中世
ジョスカン・デ・プレやクレマン・ジャヌカンらのルネサンス
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ショパンを経て
20世紀のシュトックハウゼン、フィリップ・グラス、ジョルジ・リゲティに至るまで
中世・ルネサンスには当然ピアノはなく レパートリーの多くは声楽
これを自分でピアノ用に編曲している その編曲も魅力的です
ジャヌカンあたりから音楽が生き生きしてくる
そして聴きなれない不協和音に度肝を抜かれて作曲者を見るとジェズアルド
こうして聴くと彼の反時代性がよくわかる
20世紀のフィリップ・グラスの 別の意味での反時代性も面白く聴きました