あなたが死んだときにお葬式で流す音楽はなにがいいか教えて
と家の人からたずねられたので
ペレス・プラードのマンボNo.5
と答えたらあきれられてしまいました
お葬式はにぎやかで楽しくしたらいいと思ったのですが...
配偶者を亡くすのを「鼓盆」というのだそうです
中国古代の思想家・荘子の至楽篇にある話で
荘子の妻が亡くなったので友人の恵施が弔問に行くと
荘子は盆(食器)をたたいて歌を歌っていた
なぜ泣かないのか尋ねると
塵から生まれたのが塵にかえるのだからどうして悲しむことがあろうか
と答えたと
アルベール・カミュの小説『異邦人』で
ママンが死んだときに涙を流さなかったために薄情と言われたムルソーのことも思い出します
人が死んだら泣くというのもひとつの固定観念なのかもしれません